夫婦生活で衝突する壁に似ている

結婚式の準備は、これから長く歩む夫婦生活の縮図のようなものだったのではないかと感じます。
両家の親や親族の意見を新郎新婦ですり合わせ、夢を語ったり妥協したり、お互いのお金の管理や金銭感覚などが具体的に見えてきたりもします。
特に結婚披露宴は、両家の両親のそれぞれのこれまでの歴史やお付き合い、さらには夢や欲望までも絡んでくる、両家の両親にとっても大事なイベントです。
1度も揉めず、誰も何も諦めないで済む結婚披露宴なんて、この世に存在するのかと思えるほどです。
冠婚葬祭のしきたりというのは、地方ごとの違いも大きいですが家ごとのしきたりというものももちろん存在し、それは常識か非常識かなんて問題に発展することもあり得ます。
国際結婚ともなると文化の違いはその隔たりを大きなものにし、また日本では稀ですが宗教の違いによる壁も存在します。
でも長い準備の期間に、たくさん苦労したからこそ、その3時間は夢のような時間で、誰もが幸せを感じるべきだと思うのです。
人生の中で、3時間で数百万円を使うことってあまり無いことですし、そのために長年夢を温め、数ヶ月間もかけて準備をするわけですから。
そうやって円満解決を獲得するためにやはり一番大事なものは「根回し」と言う名の準備なのだろうと思います。
これからの夫婦生活においても、親戚づきあいにしても必要なプロセスです。
花嫁修業で大事なのは、料理のいろはや針仕事よりも処世術とはよく言ったもので、根回しをしておくだけで円滑に望みどおりの結果を手にする事が出来ることも世の中多いように思います。
私の周囲だけでも、たくさんのケースがあります。
両家の金銭感覚が違いすぎて、片方は「料理なんてそんなに食べられなくて飾りになるだけでもったいないのだからお金をかける必要などない」と言うが、もう片方は「招待客は料理を一番楽しみに来るのだから、料理を節約の対象にすべきでない」と揉めたケースがありました。
こうも正反対なことを言われたら、すり合わせはかなり困難です。
結局、予算は下げずに料理の全体量を減らし、フルコースではないながらも良い素材の料理を適量に、若くてたくさん食べたい方のためにデザートブッフェをプラスした、という折衷案で乗り切った夫婦もいました。
これを決定するまでの根回しはかなり細かく行ったということです。
具体的には「こうしてみたらどうかな」という夫婦で決めたという形ではなく「こういうケースもあるらしいんだけどどうしたら良いだろう」と、あくまで夫婦の希望なんだけれども親が決めたというような形式に誘導する形を取ったということでした。
「ふたりの好きなようにしなさい」とだけ言ってくれる両親と、「招待状はこういう鶴が付いたようなのにして、式は神前式じゃないと親戚の紹介が出来ないし、和装も必ず着なさい」と細かく口出しをするタイプの親御さんもいて、若いふたりが乗り越えなければならない壁も様々なタイプがあるように思います。
こうやって乗り越えた壁があるからこそ、その先の数十年を同じように乗り越えていけるのだろうなと思います。
結婚式前の喧嘩はその後夫婦の糧となる。
でも世の中の男性陣はそれに甘えてはいけないのです。
特に妻の妊娠中の恨み言は一生引きずるとよく言われます。
結婚し気前の喧嘩と同じに考えていると痛い目を見ますよ。