最近の結婚披露宴について

わたしくらいの年配者になりますと、あちこちから結婚式のご招待が参ります。
親戚関係もあれば、昔、勤めていたころのご友人のお子様のご結婚式とか、昨年は3回ほど、列席する機会がございました。
その中で、最近の御結婚披露宴は、わたくしが結婚したころとは、随分と様子が変わってきたと感じております。
ひとつはお仲人様を立てなくなったこと、次には、御新郎様側や御新婦様側の主賓が職場の上司ではなくなってきていること、そして、御披露宴が何となくですが、一種のイベント化してきているような気がします。
お仲人様を立てなくなった点につきましては、今や自由恋愛の時代でお見合いを段取るおせっかいな方がいなくなり、直接、家族に婚約者を紹介するよになったことが大きな理由であろと想像致しますし、また、お仲人様を立てて、御結婚御披露宴をおこなった場合、後のお付き合いが面倒になると言ったことも考えられます。
そして、御両家の主賓が職場関係の上司でなくなってきている点は、現在は終身雇用制が崩壊し、御新郎様も御新婦様もひとつの職場ではなく、複数の職場を経て御結婚に至っていることが要因ではなかろうかと考えます。
また、御披露宴のイベント化につきましては、今、結婚適齢期をお迎えになられている方々は、生まれた時には既にテレビやコンピュータが身近な存在で、情報は幾らでも取れる状態にあり、様々な情報から、自分たち流の御披露宴を考え出している事に理由があると感じます。
更に、もう一つ言えることとして、自分たちで選ばれた結婚式場のご担当者が、ご自身達と大変近い年齢のため、年配者ではちょっと首をかしげてしまう内容でも、OKになってしまっているのではないかと想像しております。
特に良く見受けれるのは、各テーブルでの記念写真撮影ですが、今は写真がデジタル化され、誰でも失敗のない写真が撮れるようになったため、とにかく、大勢の方がデジタルカメラをお持ちになり、あげくのはてには、ご自身がお座りになられているテーブルにプロの写真屋さんがきた時などは、持参したけカメラでも撮って欲しいと、プロカメラマンにご自身のデジカメを預ける方がほとんどで、それに、随分、時間がとられているような気も致します。
それに、映像を使った余興の多さには、映像上映の度に会場が暗くなり、そのが終わって後は、また、普通の明るさに戻るため、ある御披露宴では、まるで、二人の映画を見に行ったような気分になってしまい、いささか、閉口してしまった思いもあります。
年配者にしてみれば、会場の照明が度々変化することは、目も疲れますし、せっかくのお料理も、何を食べているのかわからないと言った状況にもなります。
 昨年、出席したある御披露宴では、まず、御新郎御新婦の入場前に映画のオープニングのような映像が上映され、次は、お二人がお色直しでいらしゃらない時にも、お二人はお生まれになり、どのようないきさつで今日の日をお迎えになられたかのストーリー的な映像上映、更には、御新郎様側のご友人達による余興、御新婦様側のご友人達の余興も映像を使ったもので、関係者は面白いと思い、いろいろ、アイデアを出されて考えた上の事でしょうが、少し、不快に思ったのも事実です。
そして、極め付けとして御披露宴の最後の最後、御新郎御新婦並びに御両親様がご退場なさったと同時に、今度は数時間前におこなわれた、ご結婚式の映像にご列席の方々のお名前が入った映像が上映されるという念のいれようで、本当に疲れてしまいました。